dx-USB2009/08/08 12:16

 このブログのおかげで多くの方と知り合うことが出来た。水晶発振器をお譲りしたことからシンシンさんとメールをやりとりするようなり、韓国SOtMというメーカーのdx-USBというUSBから光デジタルや同軸デジタル、I2S等に変換できるUSBのDDコンバータを教えてもらった。

 TUSB3200AのUSBチップを使っている事に興味を持った。RSDA302UはPCM2706を使っているので16bit/48kHzが限度である。従って最近流行りつつある24/96音源などは全く聴くことが出来ない。
 MacBookとRSDA302Pを使えば聴けるのだがUbuntuで聴いてみたいのだ。だからシンシンさんから教えてもらったこの機種にはとても関心を持った。

 シンシンさんに無理を言って韓国から取り寄せてもらった。ACアダプターは韓国仕様なのでプラグが合わない。まあはじめからあまり使う気はないのだが。8~12Vで動作するのでシリコンバッテリーを繋いだ。
 とりあえずはRSDA302PへBELKINの光ケーブルで接続。302Pは底に付いているディップスイッチで24/96対応になるのだ。
 
 この状態で聴いてみたが302Uよりも高域の情報量が多い。ややピアノの音がギラつくのだがこれは302Pのケースによるものと思われる。以前302Uをケースありなしで比較したがケースを外した方が良かったのだ。原因はケースが鉄で出来ていることだと思う。デジタルアンプに鉄はダメでしょう。

 このdx-USBからI2S信号を出してフルデジタルアンプで受けてみたいと考えている。

PCオーディオfan 付録データ2009/08/09 18:09

「PCオーディオfan」はPCオーディオをやっている人には当たり前の内容がほとんどだったが、こういうものがオーディオ雑誌として世に出てきた事は意義深い事だ。この雑誌を通じて新たにPCオーディオを始める方が出てきて、たくさんの人がいろいろな事を試していくと今まで以上の音が聴く事が出来るのではないかと楽しみになってくる。

 そのおまけについてきた24bit/96kHz音源をUbuntuで聴く事が出来るようになった。dx-USBがあればこそである。
 
 このCDに入っているwavファイルをRamdiskに移し、そこからArdourで聴いた。Jackを通しての音になる。 
 Audaciousは24/96データは再生できなかった。またCD再生ではAudaciousからdx-USBをALSAで直接駆動は出来なかった。CD再生でもJackを通じての再生になった。

 さて24/96データをArdourから再生した音だがものすごく滑らかなのだ。RSDA302UからのCD再生でも十分滑らかだと思っていたのだが、そんなものではなかった。
 やはりハイビットハイサンプリングは良いものだと思い知った。CDの情報を全てとは言わないがある程度出せればオーディオは満足かなと思っていたのだが、これは認識を改めなければなるまい。もっと感動できる素材があるという事だと思えるようになった。

フルデジタルアンプ 製作2009/08/14 18:11

 dx-USBにI2Sの出力があるのでこれを生かすためにI2Sの入力があるフルデジタルアンプを考えた。既製品ではあるはずもなく出来ている製品を改造してみようとも思ったが、探してみるとフルデジタルアンプのキットがあることを知ってこれを作ってみることにした。

 CQ出版から出ているエレキジャックという電子工作の雑誌があるが、その企画でフルデジタルアンプを作るというものがあった。昨年の号ではあったが調達してキットも購入した。光入力と同軸のデジタル入力があるのだがI2S信号に変換して次へ送る部分にジャンパピンがあって、そこにdx-USBからのI2S信号を繋いでやればうまくいくのではないかと考えたのだ。

 出来上がりが写真のアンプである。とりあえずはキット通りに作ってみる。

 デジタルアンプは部品も少なく、電源もACアダプタを使うことが前提なので組み立てはとても楽。もちろん私はACアダプタの変わりにシリコンバッテリーを使うのだが。
 出来上がってバッテリーを接続、dx-USBから光ケーブルを繋げて音出し。一発で鳴った。
 これだけでも十分といえる音だ。RSDA-302Pと比べても遜色なし。

 次はI2S信号入力だ。

dx-USB I2S出力2009/08/15 08:32

 シンシンさんにdx-USBのI2S出力ピン配置を教えてもらった。mini-DIN5ピンというかなり変則のコネクタなのだ。しかしよくよく見てみるとmini-DIN6ピンの1本がないだけのものだった。mini-DIN6ピンというのはPS/2のマウスやキーボードの端子のことで、使っていないPS/2のマウスがあったのでこれを使って接続ケーブルを作った。

 マウスのケーブルなんてどんなものかと思っていたが、シールドもしてあるしそんなに悪い感じはしない。コネクタのいらないピン1本をラジオペンチで力任せに抜き取り、基板のジャンパピンに接続する端子を取り付けた。グランドも含め全部で5本だ。

 I2Sは本来、基板上でやりとりするものらしいからケーブルの長さは極力短くした。

 重要なケーブルではあるが、こんな適当でどんな音がするのやら。

dx-USB〜I2S接続〜デジタルアンプ2009/08/16 08:01

 dx-USBからのI2S接続でデジタルアンプを動かす事が出来た。前回書いたようにマウスのケーブルを改造しての接続であるからお世辞にも立派なものではない。しかしながらその割には、かなりまともに鳴っている。写真は見にくいがジャンパピンでマウスの改造ケーブルを接続する。ジャンパピンの裏には光や同軸からのパターンがあるのでその部分をカットした。

 光ケーブルの接続と比較してみると、若干ではあるが鮮度が上がっている。まあ通る所が減っているのでその分だと思えるのだがそんな感じ。
 とても変わったとか激変したとかいう事はない。それでもICの二つや三つは省いて接続できているので、その省いた分の向上だろう。

 エレキジャックの記事では30Vくらいまでは電圧が上げられそうなのでシリコンバッテリーの直列接続は出来そうだ。12V駆動ではどうしても音量を上げるとクリップしてしまう。ラステームでもシリコンバッテリーの直列接続はしていたので今回もそのような形になりそう。

 しかしフルデジタルアンプのコストパフォーマンスは高い。今回のアンプはキットということもあって1万円台だ。
 dx-USBを知る前に、ラステームの新製品にも興味を持ったが問い合わせてもUSBを受けるICを教えてくれなかったので見送った。ACアダプターでもないのでバッテリー駆動しにくい事もあったが。

TAS5142デジタルアンプ バッテリー直列接続駆動2009/08/22 19:47

 デジタルアンプキットで使用しているアンプICはTIのTAS5142だ。このチップは0〜34Vまでの電圧が定格になっている。

 このデジタルアンプキットは2系統の電源を用意する必要がある。
 まず12Vの電源は必ず用意しなければならない。これはアンプIC以外のICを動かすための電圧を作るものであり、この12Vで5Vや3.3Vの電圧を作っている。
 もう1系統はアンプICのTAS5142を駆動するものである。今までは同じく12VでTAS5142も動かしていた。しかしTAS5142を駆動する電圧は先ほど書いたように自由度があるので、シリコンバッテリーを直列接続して24Vで駆動した。(実際は25V以上の電圧がかかっている。)

 音の印象はさほど変わらない。スイッチで切り替えながらの比較なら小さな差もわかるかもしれないが、電源の接続を変えてしばらくしてからの印象なので細かい比較は無理だ。でも12Vで動かすと音量を上げていくとある程度でクリップしてしまうが、24V駆動ではかなり上げても大丈夫だ。
 あまり上げすぎるとスピーカーを飛ばしてしまいそうで怖い。