USB2.0ハブを改造2008/10/16 18:05

 先日BELKINのUSB2.0ハブに変えたところ高音質になった。この音の変化と現象を考えてみるとクロックが改善されたからではないかと考えるようになった。そこでいろいろ調べてみると次のようなことがわかった。

 PCとUSB2.0ハブの通信・・・ハイスピード(480M)

 USB2.0ハブとUSBオーディオデバイスの通信・・・フルスピード(12M)

 これは当然といえば当然なのだが、ではどこで速度を変えているのかということになる。ハブの手前でハイスピード、ハブの後でフルスピード。ハブ以外にない。職場のUSBハブはケースが少し透けているので見たところ水晶が見える。この水晶であらためてクロックを作り直しているようだ。しかし、ハブの水晶なんてどう考えてもイマイチだと思うなー。
 USB2.0ハブはEHCIを動かすためにも必ず使わなくてはならない。仕方ない分解して少し調べてみることにする。

 分解したUSB2.0ハブのコントローラーICはGL850Gというもので12MHzのクロックを入れている。水晶振動子はかなり小さく細長いもので見た感じもかなりひ弱。
 ここで思い出した!12MHzの少し良い水晶をUSBオーディオ自作のときに使ったのだった。MCO-1510Aというものだ。

http://utablo.asablo.jp/blog/2008/07/12/3623590

 これを取り外してUSB2.0ハブへつけてみた。給電はバスパワーで行う。ひとつのポートから5Vを取り出した。
 この状態にして聴いてみた。

 一聴してBELKINを上回ったことがわかる。やはりクロックが肝のようだ。この水晶は25ppmの精度だ。USB2.0の規格は500ppmだそうなので今まで使っていたものが規格ぎりぎりだとしたらかなり改善された事になる。数百円のUSB2.0ハブと数百円の水晶発振器でクロック改善されるのだからこれはお安い。数年前はルビジウムの発振器にワードクロックを作らせてfirewireのオーディオインターフェースに入れていたが似たようなことが1000円くらいでできてしまう。(今回の件はUSBの通信クロックで、ワードクロックの精度ではない。しかしRSDA302UはPCM2706でUSBを受けており、このICはUSBパケットデーターからクロックを再生成しているらしく、これが効いている可能性もある。)でもあのシステムをまた組もうとは思わない。RSDA302UとYoshii9の組み合わせは全くあのときの音とは比較にならない音が出てきている。

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