フルデジタルアンプ マイコン書換2010/04/09 21:54

 ようやくフルデジタルアンプの受信フォーマットを変更することができた。バルク転送USBオーディオ基板は24bit 右詰めフォーマットで出力するため、フルデジタルアンプはデフォルトのままでは受け付けることが出来なかった。デフォルトではI2Sでの受信なので左詰めなのだ。

 フルデジタルアンプはMSP430F2012というマイコンに様々な設定が書き込まれている。この仕様は公開されているため書き換えが可能なのだ。キット販売元のエレキジャックや同じように右詰めフォーマットに変更している方のwebを参考にした。

http://www.eleki-jack.com/audio2/cat192/cat232/
http://penguin-village.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300607878-1

 写真のようにez430を改造してDIPのICに書き込めるようにした。ターゲットボードに元々ついていた面実装のICを外してICソケットに接続。ソケットにICを差し込む。
 フリーソフトのCode Composer Essentials を使い受け付けるフォーマットを24bit右詰へと変更する。要はレジスタへの書き込みをすれば良いのだ。(何も書き込まない場合はデフォルトでI2Sになっている。)

#define TAS5086_ID_SDIN 0X04

// デジタル受信信号の設定
wait_some();
TAS5086_write1(TAS5086_ID_SDIN, 0x02);

 これらの文を書き加えるだけで動くようになる。ちなみにMSP430は何種類かあって、部品調達の時に間違えてF2013を調達してしまった。これに気がつくまで数日費やしてしまい無駄な時間とお金を使った。F2012でないとまともに動きません。

 肝心の音は同軸のデジタルケーブルと劇的に変わることはない。若干ではあるが密度が高いかなと感じている。しかしその差はわずかだ。あえて同軸ケーブルで接続してケーブルの音を楽しむ余地を残すのも良いかもしれない。