イクリプス 試聴2009/03/17 22:41

 先日イクリプスのフラグシップTD712zMK2とTD725swを試聴してきた。御徒町と秋葉原の中間くらいのお店に出向いて聴かせてもらった。池波正太郎の小説を読みながら行ったのだが、ちょうど御徒町から昌平橋あたりが読んでいた場面だったので見慣れた風景も少し違った感じが持てて新鮮だった。

 パイオニアのAVアンプとソニーのSACDプレイヤーからの再生。5.1チャンネルを始めに聴かせていただいてから持参したCDをかけてもらった。少しサブウーハーのレベルが高くやたらに鳴っていたのでレベルを下げるよう頼んだ。サブウーハー有無で比較するともちろん低域の充実は当たり前なのだが高域が磨かれたように光りだす。拙宅でも同じような感覚を持ったので低域の充実によってその倍音成分がよりはっきりしてくるのだと改めて感じる事になった。
 しかし、Yoshii9のようにシンバルがいろんな所から聞こえてくる感じは残念ながら出ない。音源の問題かもしれないがスピーカーの近くからだけ音が出ている。コンピューターを音源にして鳴らしてみたいものだ。
 一つ収穫だったのがCDに入っているピアノそのものの音はYoshii9と比べると密度が高いように感じたこと。サブウーハーを加えた時にピアノ線を叩く質感のようなものを感じる事が出来た。本来の音かどうかの判断は出来ないが。

 307Ⅱの低域はあまり低い所からは出ていない。そのことは高域にも影響があるので若干つまった感じにも聞こえるのではないかと思っている。
 Yoshii9のユニットの口径はその辺りの事もよく考えているように思う。小さければ確かに軽いので高い音が出しやすいかもしれないが、結局低域が入っていないと高い音が魅力的に出てこない。大きくなると重くなって高域が出なくなる。そのバランスであの口径になっているのかと思うのだ。