P2D基板2014/04/27 18:19

 今年度からようやく余裕を持ってオーディオにかける時間が確保出来るようになった。
 周りをみてみるとDSD512の再生を考えることが必要だと思ったので、手っ取り早く出来るのはP2D基板とDSD512対応したDACを調達すればいいと思った。P2D基板も以前よりも買いやすくなり難なく手に入れることが出来た。

 ついでにアンプもBTLにしたかったのでLM3886を4個使って作ってみた。かなり余裕が出てきて躍動感が増すようになった。

 DSD1794A差動出力完成基板をDACにしているのでDSD256までの対応のはずである。P2D基板は88.2kHz以上のPCMを入れるとDSD512になるのでこのままでは再生出来ない。そのうちに原理基板かES9018のDACを調達するかと考えていた。しかし接続してとりあえずやってみるかと88.2のファイルを再生すると、

 なんと音がでる。

 DSDの場合は何とかなってしまうようだ。結局のところDSD対応のチップは原理基板のように働いているのかな?
 前もってDSD256に変換したファイルと、44.1をP2D基板に入れりリアルタイム変換したものでは音質はほとんど変わらず、わずかに事前変換の方がいいかなと感じる程度。88.2を入れるとDSD512になるので事前変換DSD256を上回った。事前変換の手間と時間を考えると、お手軽で高音質。P2D基板だけでDSD512を聴けるのだからお買い得だった。

48kHz系wavのDSD再生2012/10/08 17:25

 UDA基板(Dop録音版)はワードクロックを入力できる。このワードクロック入力を使えば48kHz系のwavを44.1kHzに変換しなくてもいけるのではないかと考えた。
 まず96kHz/24bitのwavを44.1kHzに偽装してDSD128に変換。
このまま再生ではUDA基板の内部クロック使用で曲のスピードが遅くなってしまう。
 そこでワードクロック入力だ。本来ならDSD再生には44.1kHzを入力しなくてはならないところに48kHzを入力して再生。
 
 この状態だと問題なく再生できる。DSD再生の場合ワードクロック入力は48kHzまでなら入力できるが、それよりも高い周波数は入力出来なかった。Dop版のPlayAudioはDSD128までしか対応していないため、ワードクロックが96kHzまで入ればDSD256まで48kHz系の再生ができると思ったのだが残念。Dop版PlayAudioのDSD256対応を待つとしよう。


 44.1kHzのDSD256変換だが、FUSE+DSDDirectに戻した。FUSEは盛大なノイズが曲の最後に入るので敬遠していた。しかし -ct オプションで大部分がカット出来る事に気がついて、やってみるとほぼ問題なし。無音に近い部分のノイズは我慢出来るレベルなのでこちらでやっていこうと思う。変換時間がかなり改善されるのでこちらが使えればとても助かる。

wav2dff2012/09/10 20:03

 FUSEv022は音は良いのだが二つ難点がある。一つは曲の最後の瞬間にザッという結構大きいノイズが入る。もう一つは無音に近いようなレベルの部分で、わずかだがキュルキュルとかシューッという小さいノイズが入ってしまう。これはECMのピアノトリオなどではかなり気になる。ベースのソロになるとこの音が浮き上がってくる。

 DSDDirectのみでDSDファイルにするとこのノイズは入らないのでwavのアップサンプリング時に入っているようだ。Upconvでもやはり入ってしまう。
 しかしsunacchiさんの作ったwav2dff だと全く入らない。ただデフォルトのタップ数だとFUSEの音には少し及ばない。そこでタップ数を65536にしたらようやく同等くらいになった感じだ。しかし変換時間がハンパではない。CD1枚に16時間。これはどうしたものだか。


追記

先日88.2kHzのwavデータをDSDDirectでDSD128に変換したところ、曲の終わりにザッというノイズが入っていた。これはFUSEを使っていない変換なのでこのノイズの原因は違うところにあるようだ。(2012.9.21)

DSD2562012/09/01 20:06

 ただのCDデータをDSD256に変換するだけなのだが凄い変わりようだ。SACDよりも良いくらい。今までハイレゾデータを選んで聴くようになってしまっていて、演奏は良いんだが音が今ひとつなので敬遠していたCDがたくさんあった。これで聴き方がまた変わりそうだ。
 wav44.1kHzを176.4kHzにするには様々なアプリがあって音がそれぞれ違う。結局一番音が良いと感じたのは評判通りFUSEv022だった。Xpでしか使えないが、仕方ないので以前Linuxをやってた時のデスクトップがあるので、そちらにXpの64bitをインストールした。
 
 48kHz系のハイレゾや88.2kHzはUpconvを使えば良いみたい。AudioGateを使うとお手軽だが、この音を聴いてしまうとかなり違う。AudioGateをかませないでデータ変換したい。

 CD一枚分を変換するのには相当時間がかかる。FUSEv022とDSDDirectが主だが3〜4時間くらいか。半日仕事だ。出来上がったデータはとにかく大きい。1曲1GB前後。
 データ管理をどうするかが問題だ。

DSD Direct2012/08/21 17:00

 wav〜DSD変換をAudioGate以外で行いたいので調達した。DSDDirectは変換にはかなり時間がかかるがとても音が良いとのことだ。44.1kHzからDSD64への変換のみだが、他のソフトウェアを使いやりかた次第では88.2kHzや176.4kHzをDSD256へ変換することができる。いろいろ工夫してやり方を公開してくださっている方々に感謝だ。
 
 このDSD Directを使ってDSDファイルにして、UDA(DoP版)基板(先日購入)、DSD-DAC、LM3886のアナログアンプから出てくる音はPCMフルデジタルアンプを上回った。PCMのハイレゾファイルをDSD化するということは、元々ハイレゾのものをさらにハイレゾ化することになり圧倒的な空気感を感じる事ができる。面白い事にDSD64のファイルを一度176.4kHzに変換してさらにDSD256にした方が元々のDSD64よりも良い。
 もっともファイルの大きさは1曲だけでCD1枚分を超える大きさになるが。

DSDーDAC 製作2012/08/14 17:50

 以前DSD-DACを作ろうとして大失敗していたが、また作る意欲が出てきた。しばらく指を怪我していたこともあってこの夏休みになってしまった。
 FN1242というICを使ってのDACだが、バルク転送USBオーディオ基板から直接接続している。

 このDACに接続するのがLM3886というICを使ったアナログアンプ。このブログを始める前にJBLのSRスピーカーをアクティブフィルターで2wayのマルチアンプにしていたのだが、そときに作ったアンプを久々に取り出して繋いでみたのだ。

 今回のDAC製作は慎重に行ったせいか、トラブルもなく順調に完成した。アンプは基板を2枚持っていたのだが、1枚の基板からは煙が出てきてしまった。残り1枚の方を確認しながら繋ぎようやく音出しへ。

 全ての機材はバッテリー駆動。±12Vと+5Vで動作させる。このアンプはDSDファイル専用だ。
 いつも聴いているwavファイルはDSDファイルから変換しているものなので、wavファイルを聴いている感じよりも高域の情報量は若干DSDファイルの方が上だ。しかし低域の音の出方はPCMによるフルデジタルアンプの方が沈んで締まった音がする。
 DSDファイルをDACからアナログアンプで鳴らす音は、wavファイルをフルデジタルアンプで鳴らす音よりも全てにおいて上という訳ではないようだ。
 もっともこの辺りの事はアンプによるところが大きいのだと思うが。

DSD to PCM Converter2012/03/11 22:26

 匿名希望さんから紹介してもらった「DSD to PCM Converter」だが、「Dsdiff2Wav」で変換したファイルとの比較では24/88.2kに揃えて行ったときは甲乙つけがたい状態だった。しかし、「DSD to PCM Converter」では24/176.4kにすることができる。このファイルとの比較では倍のサンプリング周波数なので当然ではあるが「DSD to PCM Converter」の方が、より場の雰囲気をよく出しているし情報が多い。
 「Dsdiff2Wav」も176.4kを選べればよい勝負だったと思うが88.2k固定なので仕方ないところか。

 匿名希望さんには大変有益な情報をいただき大変ありがたい。どうもありがとうございました。

Dsdiff2Wav.exe2012/02/19 17:07

 AudioGateが使いやすいので今までDSD〜Wav変換に使用していた。拙宅の環境ではPCMでのフルデジタルアンプを使うのでどうしてもDSD〜Wav変換は必要だ。

 先日普段と違う再生をしてみた。DSDファイルを直接再生させてバルク転送USBオーディオ基板から同軸S/PDIF(88.2kHz24bit出力)でTA-DA7000ESに送ってみたのだ。AudioGateでDSDを176.4kHz24bitに変換させてI2Sでバッテリー駆動フルデジタルアンプに送ったよりもよい感じがした。これはどうしたものかといろいろやってみたところDSD〜Wav変換がどうやら違うらしいと思えてきたのだ。そこでエレクトロアートさんの基板を購入するとついてくるDSD〜Wav(88.2kHz24bit)変換アプリDsdiff2Wav.exeを使ってみたところAudioGateどころではない。サンプリング周波数が88.2kHz固定ではあるがAudioGateでの176.4kHzよりも数段良いのだ。
 バイナリチェックをしたところやはり違っている。AudioGateではMacでもWinでも同じデータだったが、Dsdiff2Wav.exeとは一致しない。

 DSDファイルをDsdiff2Wav.exeで88.2kHz24bitに変換し、バルク転送USBオーディオ基板からI2Sでバッテリー駆動フルデジタルアンプで聴くシンバルは今までとはかなり違って聴こえる。マルチチャンネルのディスクも2chで聴いた方が気持ちいいくらいだ。

トランジスタ技術 2月号2012/01/15 16:03

 いつも気にしている訳ではないのだが、たまたま立ち読みしているとUSBオーディオ特集。しかもElectrArtさんの記事がたくさん出ている。CQ出版は以前もエレキジャックでデジタルアンプのキットを出してくれてこれが拙宅のアンプになっている。
 今回の企画でもアンプのキットが出てきそうな感じだ。しかも今回はUSB入力からのものだ。デジタルアンプの入力がアナログ信号からだがこの辺りがどうなのか?
 とにかく音を聴いてみる価値はありそうだ。

SACDのリッピング2011/08/28 11:32

 半年ぶりくらいのブログ更新だ。3月の震災から3ヶ月は全く音楽を聴く気になれなかった。原発関連の情報をネットや雑誌から掻き集めていたので当然ブログもそのまんま。
 原発についてはチェルノブイリ事故があったのが私が大学生のときだったが、そのときに感じた恐怖心はどちらかというと対岸の火事のようなものだ。それが現実に日本で起こったことが衝撃だった。拙宅からは200kmくらいの距離だが、放射線量が3月15日には日頃の数十倍になったことでとても安心できる状態ではなかった。現在は食品についてよく考えなかればならない状態だが、まだまだ情報不足は否めない。 
 この震災をきっかけによくわかったことは、この国は国民の命や健康よりもお金の方が大事なんだなということ。新聞やTVはあてにならないということ。自分自身でしっかり情報を得て行動すること。こんなことを改めて感じた。

 さて、本題だ。PS3の初期型を使ってSACDがリッピングできるようになった。DSDファイルのリッピングだ。初期型PS3でSACDを聴くことが出来ることは知っていたが、カスタムファームウェアを入れることによって可能になったとつい最近知った。そこでPS3の60GBを調達した。当然新品はもう手に入らないので中古品だ。インストールについては丁寧に説明してくださる方がいらっしゃるのでそちらを参考にされたい。
 以前SACDプレイヤーを使ってマルチチャンネルを聴いていた時期もあったのだが、とっくにやめていたのでSACDソフトは既にもうない。仕方ないのでTSUTAYAさんでハイブリッドディスクを借りてきて試してみた。

 まずPS3で2.8MHzのDSDファイルにリッピングする。そのDSDファイルをAudioGateを使い176.4kHz/24bitのWAVに変換して聴いてみた。
 これは完全にHi-resだ。音の出る立ち上がりや消え際が素晴らしい。ハイブリッドなのでCDからのリッピングの音も聴いてみたが、スカスカな感じがするし音の立体感に乏しい。

 SACDからDSDファイルのリッピングは出来ないものと諦めていたが、とても有益な情報に感謝したい。
 もう一つ望みが叶えられるならDSD信号で直接ドライブできるフルデジタルアンプだ。どんな音がするのか聴いてみたい。