SACD マルチチャンネル2011/10/29 17:39


 購入したSACDが少し増えてきて中にはマルチチャンネルのものもある。そこで昔の機種であるがiLink伝送の出来るデジタルAVアンプを調達した。以前にもマルチチャンネルをやったことがあるのだが、そのときはアナログ接続でSACDプレイヤーからAVアンプに繋いでいた。しかし今ひとつ鮮度にかけるのですぐに手放していたのだ。

 パイオニアのDV-S858AiとソニーのTA-DA7000ESである。iLink接続でフロー制御が出来るものだ。違うメーカーではあるが問題なくフロー制御が出来た。

 TA-DA7000ESはフルデジタルアンプではあるが重量はかなりある。電源をトランスで組んでいるので他のデジタルアンプとは少し違う。また、iLinkからのDSD信号で直接アンプをドライブしているのではなく、PCMに変換してからドライブしているらしい。
 同軸入力では176.4kHzまで入れることが出来た。192kHzは受け付けてくれなかった。(バルク転送USBオーディオ基板からの同軸出力)

 SACDのマルチチャンネルは4chで行っている。フロントはフルレンジ樽スピーカーとサブウーハー。リアはYoshii9だ。4ch全てFostexの8cmユニットなのでつながりがとても良い。
 音の出方についてはPCオーディオと比べても遜色ない。PCでDSDファイルの再生はAudioGateでPCM変換してからだし、SACDの場合はアンプでPCM変換しているのでほとんど差がない。若干PCからのほうがSNが良いくらいだ。これもセレクターで切り替えながら何度も試してようやくそのように感じた程度で大きな違いはない。
マルチチャンネルで聴くと音に囲まれている感じが強い。独特の音場である。

 意外だったのはCD再生もかなり良い音だったこと。フロー制御が効いているせいか音の良いCDはとても聴いていて気持ちが良い。

 バッテリー駆動のアンプは音量を上げるとクリップしてしまうので制限があるが、TA-DA7000ESで聴く限りでは相当上げてもクリップしない。176.4kHzまでは受けてくれるのでPCからでもSACDからでも、昼間大音量で聴くにはこのアンプの方が良い。