Ubuntu9.10 クリーンインストール2010/01/05 19:34

 SCSIのCDドライブに移ってきたため、まともにUbuntuが認識できるかどうかを確認したいのでクリーンインストールを考えた。しかし拙宅の環境では無線LANが現状繋がっていないため、プラネックスのGW-USMicroNというUSB無線アダプタを調達した。これだと9.10でも動くとのことだった。

 UbuntuのCDからの起動で無線LANの設定をすると何とか繋がるようだ。「何とか」というのは一発ですんなりという訳には行かず、何度かパスワードを入れたりキーを入れたりしてからということ。まことにUbuntuらしい。

 インストールは至って簡単。raid0も9.04のような面倒な事はいらずにスイスイとできてしまう。リアルタイムカーネルとhpetを入れて必要なソフトウェアをインストール。Ramdiskもデータを再生する時には必要なので入れておく。

 肝心のSCSIドライブだが以前と全く変わらずだった。SCSI-USB変換でのみ使える。
 Audacious2の状況が少し変わった。今まではJack経由でしか動かなかったのだが、今回はjackが使えずにPulseAudio出力だけ。また、動画プレイヤーではCDドライブを認識しなくなった。インストールの仕方が違うだけで結構違うものだ。まことにUbuntuらしい。

Ubuntu9.10 元の状態へ2010/01/09 19:32

 突然Ubuntuが起動しなくなった。どうにもならないので改めてクリーンインストールをしたがどうしてもGRUBのところで失敗する。どうやらraid0(dmraid)とGRUB2との問題らしく元の状態(9.04から9.10へのアップグレード)に戻すしか無いようだ。

 CDからの起動でdmraidを入れてraid0の認識をさせ9.04をインストール。もちろん64bit。ブートローダーの設定をしてraid0からの起動が出来るようにする。再起動してから9.10へアップグレード。アップグレードだとGRUBからの起動なので /boot/grub/menu.lst の編集でhpetを入れる。

 リアルタイムカーネルをインストールしてRamdiskを作って必要なソフトウェアをインストールして終了。こんな流れになる。

 単独のHDDやSSDなら気にする事は無いが、raid0でインストールをする際は注意が必要なようだ。
 しかしなんで一発目は何も気にせずインストールできたのだろう?無線LANアダプタの場合もそうだったが、はじめは使えていても何回か起動するとダメになってしまう。今回のクリーンインストールも同じような感じだ。

MacBookでUbuntu2010/01/16 12:32

 SOtMのdx-USBが壊れた。原因はCDドライブをとっかえひっかえしていろいろ試していた後だったので多分それだ。どちらも同じUSBインターフェースにさしている。CDドライブの電源コネクタを接続するときだろうな。

 dx-USBはすぐに調達出来るものではないのでどうしたものかと考えた。使っているPCのマザーボードには音声デジタル出力があるので、とりあえずはそこからフルデジタルアンプへ直結してみようと思った。Ubuntuのサウンド設定でオンボードのデジタル出力を設定して聴こうとするも音が出ない。いろいろやってみたが全然ダメ。

 仕方ないので以前使っていたMacBookを久々に登場させてみた。iTunesから内蔵の光出力でフルデジタルアンプへ入れてみる。もちろん問題なく音は出る。
 んー、こんな音だったかなあ。ここのところずっとUbuntuで音出しだったので、これでは満足できない。

 MacBookにUbuntu9.10を入れることを考えた。調べてみると「オプション」キーを押しながら起動させるとUbuntuのディスクから起動が出来る。Macのディスクユーティリティでパーテーションを切ってから改めてインストールした。Mac、Ubuntuそれぞれの起動は同じように「オプション」キーを押しながら電源を押せば選択画面が出てくるのでどちらかを選択すればOK。結構簡単だ。しかも無線LANやサウンド関連ものも全く問題なくすんなり使える。相性が良いのだろうか。

 リアルタイムカーネルとhpetを入れる。hpetの入れ方は館三さんのところに丁寧に書いてあるので参考にした。
 この状態でMacBook~光出力~フルデジタルアンプの聴く音は、デスクトップPC~dx-USB~I2S~フルデジタルアンプの音とそう変わりはない。
 デスクトップPCはどうしてもファンの音がわずかにするのだがMacbookはとても静か。しかもバッテリーで動かせば、拙宅のシステムは完全なフルバッテリーシステムになるのだ。
 音の静かなCDドライブで聴くと全くの無音状態から音が立ち上がるので狭い部屋にはとても良い。MacBookもSSDに換装しているのでシーク音もなく音楽に集中できそうだ。

Ubuntuで自作PCとMacBookとの比較2010/01/17 23:24

 MacBookでUbuntuが動くようにはなったが、デスクトップPCと同じ条件で比較をしてみたくなった。しかしデスクトップPCのデジタル出力はUbuntuでは出てくれないので何か手は無いかと考えた。
 以前Xpで聴いていた時にUSB帯域幅の増加をするために、USBオーディオデバイスをたくさんぶら下げていた事があった。PCM2706を使っていた基板だが、I2S出力が取れるためこれを使えば同じ条件で比較が出来そうだ。

 電池で動かしてフルデジタルアンプへI2Sで接続。CDで聴く限りにおいてはこれで十分。16bit/48kHzが上限だけど全く問題ない。RSDA302Uとの比較で今聴いているアンプの方が良かったのだが、USB入力の違いではなくアンプチップの違いだったんだな。

 デスクトップPCもMacBookもPCM2706を認識した。それぞれのスペックは

 CPUはどちらもCore 2 Duo
 デスクトップは3GHz
 MacBookは2GHz

 メモリ
 デスクトップは6GB
 MacBookは2GB

 SSD
 デスクトップSLCのraid0
 MacBookはMLC

 これにUbuntu9.10の64bitを入れての比較だ。デスクトップのUSBインターフェースカードは三田電波のクロックに換装してある。電源はどちらも200V。
 音の広がりはどちらも同じような感じ。どちらが狭い広いという事は無い。しかし音の出方はかなり違う。デスクトップの方が音の粒がはっきりしている。オーディオ的には美味しい音だと思う。MacBookはその辺を誇張していなくて自然な雰囲気を醸し出す。
 同じOSとソフトウェアでも結構違うものだ。

dx-USB 復活2010/01/30 12:45

 シンシンさんにお世話になってdx-USBの修理が完了した。修理の間、何も聴けないのは困るので手持ちのUSBオーディオ基板をいろいろと試していたが、dx-USBが帰ってきたところで比較してみた。接続は全てI2Sである。

 PCM2706基板(電池駆動)を2つ使ってクロック変更(三田電波)ありとなしで聴いてみたところ、クロック変更していないものでも十分使えるレベルだなとは思う。PCM27xxシリーズはAirMac ExpressやRSDA302Uにも使われているので実力は十分にわかっているが、こんなに安いのに大したものだ。
 しかしやはり1個3000円の水晶発振器の威力は凄い。クロック変更基板の方は情報量がグッと増えて音の広がりと奥行きが出てくる。

 dx-USB(シリコンバッテリー駆動)とPCM2706基板(クロック変更)とを聴き比べると驚くほどに差が少ない。dx-USBもクロックは変更しているが三田電波の発振器ではない。違うICだけど突き詰めてくると音は似てくるのかな?若干ではあるがdx-USBの方が横が広く奥行きも出ている。しかしほんの少しだ。CDだけを聴くのならPCM2706基板で十分。

 データの流れを整理すると
 PC~(USB)~dx-USB~(I2S)~フルデジタルアンプ~スピーカー
ということになる。
 
 dx-USBは24/96までの対応だからハイサンプリング・ハイビットの音源を再生するには必需品だ。I2S接続でなければ他にいくらでもあるがデータを最短で送るにはこれが一番だろう。